第10回:食欲の秋・読書の秋・芸術の秋…いろんな秋をたのしく過ごす為に、睡眠力をあげる秋のコツについて(後編)
~青色と音楽が持つ癒しのパワー~

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トップ・スペシャリスト

板東 浩

医学博士

日本抗加齢医学会評議員

日本統合医療学会四国支部長

前後編コラム「睡眠力をあげる秋のコツについて」では、音楽・色彩といった芸術と、我々の心身に関する様々なトピックについてお伝えします。


前回は、気持ちよい季節「秋」が到来し、フランスの風光明媚な保養地コート・ダジュール(Côte d'Azur)やシャガール美術館、青色(アズール)について触れました。
後編である今回は、引き続き青色(アズール)について触れたあと、さらに藍の薬用作用音楽の癒しのパワーについてお伝えします。


心身の健康は、質の良い睡眠につながります。芸術と健康について学び、ぜひ、より良い眠りに役立ててください。

- 目次 -

1.様々な青色(アズール)~スポーツから医療、化粧まで

 
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◆サッカーチームの名前の由来

まずはクイズから。

「アズール」と聞くと、何か思いつくことがありますか?

ヒントは、青い色でスポーツに関係あり。

推測できる答えとして、青いユニフォームを纏ったサッカーイタリア代表の愛称である「アッズーリ」があります。

Azzurriとはazzurro(青色)の複数形のことです。

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◆うがいや薬や化粧にも使われてきた青色(アズール)

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さらに、「アズール」は医学や医療にも関連がみられます。

血液の検査で、白血球の中に青~赤紫色に染まるアズール顆粒が存在します。

また、最近は統合医療が注目されており、

広く受け入れられているのが音楽療法アロマセラピー

カモミールなどのハーブを加熱蒸留すると、青く色づいた精油が得られ、この成分はアズレン(Azulene)です(azul=青い、スペイン語)。

抗菌作用抗炎症作用が古くから知られ、民間薬として活用されてきました。

青色のアズレンについて、アズノールうがい薬が有名です。

胃薬では、Margen(マーゲン、胃、ドイツ語)にAzuleneが働きかけるため、Marzulene(マーズレン)と命名。

副作用が稀であり、肌の炎症をおさえる化粧品石鹸入浴剤にも広く使われています。

 

2.藍の持つ癒しのパワー

◆病気を遠ざける薬草~消毒・解熱・防虫効果のある“藍”

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もう一つクイズです。

青~藍色の植物由来物質で、薬にも消毒にも効果があり、経済的にもパワーがあるものとは?

ヒントは筆者が生まれ育った徳島県。

 

答えは「藍」です。

徳島は藍の産地として知られ、江戸時代から明治初期には全国に藍が広く普及し、徳島は全国トップ10の経済力を誇ったとされます。

藍 (indigo)は薬草で、殺菌、解毒、解熱効果があり、染めた衣服で皮膚病や毒虫を防御

そのため、「藍職人は病気知らず」とまで言われました。

◆スポーツチームの名前にも使われる“藍(インディゴ)”

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現在、プロ野球独立リーグの四国アイランドリーグplusで「徳島インディゴソックス(Tokushima Indigo Socks)」が活躍しています。

また、サッカーについて、四国初のJ1クラブが「徳島ヴォルティス」

チーム名称の「ヴォルティス」(Vortis)は、イタリア語の渦「Vortice」や、英語の渦(vortex)に由来することに。

支えているのが医薬品会社の世界企業の大塚製薬です。

 

3.苦しい心に寄り添ってくれる音楽の力

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◆音楽の“同調の原理”~心の状態に共鳴して癒す~

最後に、音楽の話題を。

 

人には情動や感情、感性があります。

誰もがいろいろなストレスで落ち込んだりすることも。

 

長期に続いて「うつ状態」になると困ります。

そのようなとき、心と同じような曲調を有する曲を聞いて、心を同調し共鳴させるといいのです。

これを「同質の原理」と呼びます。

 

気持ちが落ち込んで憂鬱な気分なとき、あなたはどのような色をイメージしますか? 

ブルーな気分なので、青色かも。

こげ茶とか黒色灰色かもしれません。

でも、ピンクオレンジ色ではないでしょうね。

◆各国の民族音楽が持つ“悲しげな曲調”の癒やし 

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各国の民衆音楽として、

日本には演歌、フランスにはシャンソン、北米や南米にはジャズブルースが挙げられます。

 

いずれも、人間が感じる悲しみや苦しみの心に寄り添い、同調し癒してくれる作用を持ちます。

 

ブルースの特徴は、ドレミファソラシドの音階で、ミ・ソ・シの3つの音に♭がついて半音下がること。

の微妙なマイナー(短調)の曲調が大切なポイントなのです。

◆音楽のパワーを生活に取り入れ、健康に

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音楽によって心を和ませ癒すのは、音楽のパワーを用いる治療といえます。

 

温泉における「源泉かけ流し」のように、毎日心に暖かく働きかける音楽で心をトリートメントしてほしいものです。

英語なら「Sound treatment everyday」となるでしょう。

さいごに、秋にぴったりの癒しの音楽&映像をご紹介します。​

極上の睡眠~トップ・スペシャリストによる快眠コラム

連載第10回は、板東浩先生による「食欲の秋・読書の秋・芸術の秋…いろんな秋をたのしく過ごす為に、睡眠力をあげる秋のコツについて(後編)~青色と音楽が持つ癒しのパワー~」でした。

今回のまとめ

  1. 様々な青色(アズール)~スポーツから医療、化粧まで

  2. 藍の持つ癒しのパワー

  3. 苦しい心に寄り添ってくれる音楽の力

今回のおすすめ音楽

今回コラムを執筆いただいた板東先生監修のアルバム

【医学博士監修】トレ眠~トレイン効果で眠る音楽~ をご紹介します。

TBS系全国放送でもとりあげられたほか、同シリーズのアルバムが雑誌『anan』でも紹介されました。

電車に乗っている時に感じる心地よさを気軽に体感できる、究極のヒーリング作品です。

【トップ・スペシャリスト プロフィール】

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板東 浩

医学博士
日本抗加齢医学会評議員

日本統合医療学会四国支部長

徳島大学卒業、ECFMG資格取得後、米国でfamily medicineを臨床研修。専門領域はアンチエイジング、糖質制限、音楽療法、スポーツ医学など。アイススケート選手として国体出場(1999 ~ 2003)。第9回日本音楽療法学会大会長(2009)。第3回ヨーロッパ国際ピアノコンクール(EIPIC)in Japan銀賞(2012)。日本プライマリ・ケア連合学会大会長(2017、高松)。
糖尿病関係の英文医学雑誌4誌のEditor-in-Chief(編集長,2020)。著書30冊以上、印刷物2,000以上、英語論文250以上。「新老人の会」徳島代表。

公式サイト:https://pianomed.org/

 

トレ眠シリーズをまとめたCDも発売中です。

みなさま、電車音でリラックスを!